2015年7月13日月曜日

新緑と残雪、上高地 その3

5月20日(水)から22日(金)、上高地へ行きました。

その3(最終回)

早くも、最終日になってしまいました。
本題に入る前に、昨夜の夕食事の団らんをお知らせしたいと思います。
京都の天橋立の方から来られた姉弟さんのお話です。

一日目の夕食事も同じテーブルで少し話をしていましたが、昨晩の会話は更に微に入った内容になりました。
話題の主役はお姉さんです。年令は70才を過ぎていますが、行きたいと思った好きな山へどんどん行き、ナビの取り付けにお金を使うならその分を旅行費用にまわしたい、と云うほどの旅好きの方です。私はナビ無し運転は考えられませんが、このお方はこの歳になられても自力で運転して出かけておられる、その行動力に驚き、今後の目標にさせて頂きます。
上高地には15回位来ているようですが、お連れの弟さんは今回が初めてだそうです。そして、明日は新穂高へ行かれるご予定のようです。私はご飯のおかずをつまみに冷酒を飲みながら、お連れさんとの会話を楽しみました。
話題はまだまだ続きそうですが、300ccのお酒も無くなりこのあたりで食事をすることにしました。

さて、最終日も4時半に起きだしまして、河童橋へと向かいました。欄干が霜でうっすらと白くなっていました。五千尺ホテル側ですが、橋のたもとの基礎の上に一人が立てるほどのスペースを見つけ、ここに三脚をセットしました。5時半になっても昨日のような変化が起こりません。穂高連峰は見えてはいるものの、景色全体がのっぺりとしていて撮る気にはなれませんでした。

NO-1
NO-2













NO-1は6時50分に撮りました。やっと朝日が届くようになりましたが、昨日の朝の写真と比べ、一時間以上も遅れています。-2は、カラマツの新緑に魅了されました。

NO-3
NO-4









NO-2、-3は食事後の9時頃の写真です。-3は私のお気に入りの一枚で、とにかく緑が綺麗でしたので、カラマツを背景にケショウヤナギの枝を大胆に取り込みました。

これをもちまして、三日間の上高地のフィナーレとさせて頂きます。天気が良かったこと、色々な方々とお話が出来たこと、そして無事であったことに感謝します。

2015年7月8日水曜日

新緑と残雪、上高地 その2


5月20日(水)から22日(金)、上高地へ行きました。

その2

4時半に起床、五千尺ホテル側の河童橋から10メートル程上流の方に三脚をセットして、山に朝日が当るのを待ちました。
NO-1
NO-2









NO-1は5時半、-2は5時43分に撮りました。手前の黄色い葉が輝き始め、山並の左上部と右側のカラマツも浮かび上がり、ダイナミックな朝焼けとは違いますが荘厳な夜明けシーンを見ることが出来ました。

NO-3
NO-4









NO-3は河童橋から下流へ移動して、ケショウヤナギと奥の方のカラマツに日が射し、清々しく初夏の上高地らしい雰囲気の写真に仕上げました。-4は同じように、陽射しをを受けて活き活きとした新緑のカラマツを西糸屋山荘近くで撮りました。
朝食前の成果としては上々の出来栄えでした。

二日目の昼間の予定は、徳澤園でのニリンソウ撮影です。そこまでの行程2時間を、足元の草花や遠くの山々に目をキョロキョロさせながら、梓川左岸の道をのんびりそぞろ歩きしました。NO-5,-6。
NO-5
NO-6









徳澤園に11時頃到着しました。ニリンソウは陽射しを受けないと花が開きません。そのため、ここに来るまでは林の中を歩いていましたから、見頃の時期ですが花は十分に開いていませんでした。キャンプ場広場に隣接する徳澤園のニリンソウ群生地は、ハルニレの大木が何本か有りますが、かなり空が望める明るい所です。時間も11時を過ぎましたので、撮影条件は整いました。
NO-7
NO-8











NO-9
NO-10









群生地とはいえ、小さなニリンソウの花も見られるようにする工夫が足りない感じです。雰囲気は味わって頂けるかと思います。

ちょうどお昼時になりましたので、徳澤園で軽い食事(とろろソバを食べたような気がしますが、はっきりとは覚えていません)を取り、先ずは明神池の嘉門次小屋をめざします。途中で撮った写真は、その1でご覧頂きました緑色のニリンソウと珍しい黒(青?)チドリです。明神館から明神橋へ行く途中で、緑色のニリンソウを見つけて写真を撮っていた婦人を見かけました。

嘉門次小屋に到着しました。上高地での二番目の楽しみは、ここでイワナの塩焼きを食べながらビールを飲むことです。「わざわざ」と云う感じで、河童橋からここまで来たことも有りました。最初に来た時は囲炉裏端に座って古風な雰囲気を楽しみましたが、近頃は外のテーブルを利用しています。開放的でこれも良いです。
さて、ここで思いがけない出来事が有りました。ビールを飲んでいると、10メートルほど離れた入口付近に、その1で紹介したシンガポールからの姉妹らしき人を見るともなく見ていましたら、先方さんが私に気付き手を振ってくれました。上高地も広いようで狭いですね!!

心身ともに落ち着きましたので、河童橋をめざして、往路とは反対側の梓川右岸の道を選択しました。天気も良く、青空と新緑が眩しいほどでした。NO-11,-12.
NO-11
NO-12









偶然にも、こんどはベンチのような所に座っていた台湾からの若者にも出会いました。同じ東洋人、好みのパターンが合っているんでしょう。

右岸の道を進みますと、岳沢への登山口を通り過ぎ、ホテル白樺荘の裏側へ出てきます。NO-13、-14はそこで撮りました。4時半ごろでした。

NO-13
NO-14













二日目はこれでお終いです。楽しい夕食、またどんな出会いがありますか?  最終日その3へ続きます。

2015年7月4日土曜日

新緑と残雪、上高地 その1

5月20日(水)から22日(金)、上高地へ行きました。

その1

昨年2月に旅行会社のツアーによるスノーシューハイクで雪に覆われた上高地に入っていますが、撮影を目的としては、2010年の秋以来ですから5年振りです。
お天気が宜しくないので、当初の予定より1週間後の日程に変更しましたが当りでした。芽吹きの混じる新緑と残雪を頂くアルプスの山並みが、青空を背景に鮮明でした。

NO-1は22日の10時半に、上高地一番人気の河童橋を入れて撮りました。
NO-1
また、徳澤園を中心に見られるニリンソウも咲きほこり、梓川の水も青く澄んでいました。何度来ても飽きることなく、この自然風景を心行くまで楽しみました。大正池から徳澤園や横尾まで高低差が殆どありませんので、遠くの山を眺めたり足元の草花に目を向けたり、思うがままのそぞろ歩きができます。とはいえ、大きなリュックを背負った登山者には道を譲りましょう。

NO-2
NO-3


上の2枚はニリンソウを撮った徳澤園からの帰道でコンデジで撮りました。NO-2は緑色のニリンソウで時々見かけました。NO-3は非常に珍しい黒チドリと云うそうで、NPO法人のグループの一人が見つけ、リーダー格の人の説明を脇で聞いていました。ここに一株だけ咲いていました。

期待するものが見られないとがっかりですので、タイミングを見計らい、皆さんも是非足をお運び願います。少しは若返ると思います。

前置きが長くなりましたがもう少しお付き合いください。

この度も、西糸屋山荘の別館に2泊しました。ここで感じたことをお知らせしたいのです。
近頃、どこの観光地もそうですが、此の上高地にも多くの外国人旅行者が訪れていました。夕食事、20人位が食堂に入っておりましたがその半分以上が外国人と思われました。
私のような一人客や二人連れのお客が多く座ったテーブルには、私の向かい側にシンガポーリアンの20才代と思しき姉妹が、そして脇には台湾から来られた同じく20才代の若者が、同席でした。向こう側のテーブルには欧米人と思われる二組の熟年夫婦、さらにその隣のテーブルには東洋人らしい若い男だけの5人組。やはり、アジアからの旅行者が多かったです。
5年前には気づかなかった、食堂の様子でした。

さて、上高地の写真撮影に入りましょう。
沢渡から相乗りでタクシーに乗り、私だけ大正池で降り、6時少し前に池岸に着くことが出来ました。北アルプス穂高連邦の山裾に白い雲が湧いていましたが弱々しく感じました。写真NO-4.それに引き換え、反対側の方に見える焼岳は朝日を受けて、いかにも誇らしげでした。写真NO-5.
NO-4
NO-5









NO-6
NO-7









NO-6は逆さ焼岳に、ちょっと面白い形の木株を入れてみました。写真の題材になる立ち枯れの木が年々少なくなっているようで、池の静寂さに寂しさも感じてしまいました。

NO-8、9はのんびり30分ほど歩いた所の田代池です。
NO-8
NO-9
ここはこじんまりとした小さな池ですが、なかなかの人気スポットです。8は水面の美しさを、9は芽吹きと新緑のグラデーションを写しとりました。







NO-10

NO-11










田代池からモミ ツガなどの林を通り抜け、梓川左岸沿いを河童橋方向へ向かいました。

NO-10は中の瀬園地の少し河童橋寄りで、休憩できるテーブルが幾つか用意されている所です。カラマツ林と梓川を画面に取り込める私のお気に入りのスポットです。5年前に来た時には、カラマツが黄金色に輝く写真が撮れました。今回も、光線の具合が良ければ色鮮やかな写真になったのですが!!、皆さんの評価は如何でしょう。NO-11は午後3時ごろの撮影です。河童橋の右岸側の橋のたもとにあるホテル白樺荘の脇で、どっしりとした山並に対比して動きのある梓川を取り込みました。

上高地、初日の撮影はこれで終わりです。
そして、前置きで述べましたように、楽しい国際的な夕食風景が待っていました。
次回、その2へ続きます。