2013年11月15日金曜日

東北、秋の撮影旅行(前編)

10月28日(月)から11月3日(日)、宮城県鳴子峡の紅葉撮影からスタートして、岩手県陸中海岸の北山崎の日の出の撮影まで1週間かけて東北を回って来ました。

今回訪れた主な所(訪問順) ; 宮城県鳴子峡 山形県銀山温泉 秋田県子安峡 岩手県の厳美渓、平泉世界遺産、遠野、早池峰山登山口、宮古浄土ヶ浜、北山崎とその周辺。

岩手県は次回後編の部にして、
先ず宮城県からの前編をアップします。全体的に紅葉の色付き具合もまあまあ(少し早目)で、天気にも恵まれ、撮影日和でした。
鳴子峡の紅葉撮影はかねてからの望みでした。この場に詳しい人の話では、まだ少し早めで色付きも赤の鮮やかさが足りない、ということでした。
NO-1
NO-1は2日目の10時56分に撮った写真で、陸羽東線の列車が鳴子温泉駅に向かうタイミングです。大深沢橋から俯瞰ぎみの撮影で、列車もこの地点でスピードダウンしてくれます。

トンネルとトンネルの間僅か2両足らずの空間に光が射しこみます。列車内の人も、橋から見ている人も、赤や黄色そして緑豊かな美しい自然が創り出す光景のドラマを楽しみ、且つそれぞれが演じているようにも感じました。
NO-2
NO-3











NO-5
NO-4













撮影場所は橋の上だけではなく、鳴子峡レストハウス周辺に展望デッキが5か所有ります。残念ながら、川べりを歩く遊歩道は現在通行禁止になっていました。東日本大震災の影響でしょうか。上の写真からもわかりますように、鮮やかな赤色をした木が少なく黄色が目立ちますが、峡谷だけにきれいな川が、深く切れ込んだ岩肌が、そして山肌の色どりが、私には満足な眺めでした。
当然、ここに掲載出来ないほど沢山撮りました。
その数あるなかで、箸休めのような気分で次の2枚は如何でしょう。

NO-6
NO-7









東北と云えば松尾芭蕉の「奥の細道」が連想されます。この近くの国道沿いにNO-7の説明板が有りました。
関所越えで関守に怪しまれ、道中の最大の難所であったといわれています。ようやくに通過する事ができ、宿のお世話になった所で詠んだ句が、「蚤虱 馬の尿する 枕もと」です。

NO-5の撮影時間が29日11時半頃で、鳴子峡の撮影はこれで終了しました。次に向かったのは、山形県尾花沢市の銀山温泉です。
この近くに来ましたら、NHKテレビのドラマで超有名になった「おしん」に関する看板が目につきました。観光案内所の人にたずねましたら、山形県全体でおこなっていて、銀山温泉とは直接的な関わりはないようです。
私は紅葉情報で「見頃」となっていたので、紅葉撮影が目的で来ましたが、皆さんにご覧頂けるような写真は撮れませんでした。ただ、温泉宿の建物はなかなか立派な物で、かなり栄えていたものと思います。

29日は、鳴子から国道398号で北へ移動して子安峡に向いました。
下の2枚は子安峡迄への途中、9時前後に撮った写真です。
NO-8
NO-9
白樺だと思いますが、その黄色の葉や紅葉した木が、美しい緑の針葉樹との対比で綺麗でした。
車の運転をしながらキョロキョロするのは危険ですが、良い眺めを探すのもまた楽しいものです。安全第一は充分承知しております。

ようやく、子安峡に到着です。不動滝から撮影開始です。  
NO-11

滝とは云うものの、流れの激しい川といった感じで、 
滝壺には龍が住むと云われているそうです。

NO-10









NO-11が不動滝で、NO-10は東屋から子安峡谷側を写しました。10:39分撮影。滝にはそれぞれ、女滝、銚子の滝などと名前が付いているようです。
この辺り、観光客が多いのでしょう。売店や駐車場がしっかり整っており、車の移動が非常に楽です。ここから2~3分上流へ移動して、大噴湯を見ることにしました。
観光パンフレットに依れば、「峡谷の下では、98℃の熱湯が大きな音を響かせ噴出している」とあります。私が撮影した写真から、その情景を感じ取って頂けますでしょうか?
NO-12
NO-13









NO-15
NO-12は直ぐ脇を歩くことができる遊歩道から、NO-13はほんの少し上流の方に懸っている河原湯橋から、それぞれ撮りました。
この峡谷は、深さ60メートルのV字峡谷で、遊歩道まで下りるには下流側階段が406段、上流側階段が302段、私は往復下流側階段を使いました。結構きついです。
V字峡谷の様子は、NO-14とNO-15の写真から感じ取って頂きたいです。2枚とも橋の上からの撮影で、不動滝の方向です。
NO-14
これで前編は終わります。
次回後編として、岩手県へまいります。
またお会いできれば、うれしいです。