2018年6月20日水曜日

群馬県 谷川岳一ノ倉沢から新潟県 松之山、松代へ

前回の乗鞍高原のように、今回も久しぶりになる谷川岳(群馬県)と松之山、松代(新潟県)からの撮影報告です。
きっかけとなるようなことは何もなく、久し振りに行ってみたくなったということです。こういう事って、愛着を感じるから行きたくなるのか、単に年を取った証拠なのか?

5月14~15日(火)、谷川岳一ノ倉沢
初日
関越道の水上インターから一般道に降り、道の駅「水紀行館」に寄り、直ぐに谷川岳ロープウエイ乗場の6階駐車場に入りました。
一ノ倉沢まで行くバスはまだ運行(26日から)していませんので、1時間近く(50分と書いてある表示を見ました)歩きます。以前来た時には自分の車で行きましたが、近頃は自然環境保護のため各地で車規制が進行しているようです。
ところで、
これから歩こうとしている道路には鉄製の頑丈なバーが降りていて、通行禁止の立て看板が物々しくゲートに立てかけられていました。
端の方の僅かな隙間から、身体をねじって通り抜けました。
アップダウンもなく、平坦な道路で歩き易いのですが、止むことが無いほどに強い風が吹きつけてきます。そんな行程でも、ブナやミズナラの新緑が気分を楽しませてくれました。
いきなり、開けた先に谷川岳の山並みが現れました。マチガ沢出会いです。大きな木を手前に入れてその山並みの写真を撮りましたが、葉っぱが横になびいていました。
そこから更に20分位でしょうか、一ノ倉沢出会いに到着しました。

NO-1
山並みの頭の方は白い雲に覆われていますが、二つの大きな岸壁が眼前に聳えています。右の写真(11時撮影)は全体を捉えた作品で、その感じをつかめません。申し訳ありません。手前の白いのは、立山 室堂の雪の大谷と言われる雪の壁です。こちらの方は可愛い規模で、2メートルほどの高さです。

NO-2
NO-3









NO-2は新緑の美しさを味わって頂きたいです。NO-3は翌日に撮った(9時25分)写真ですが、NO-1と対比してご覧ください。
初日は12時半に撮影を切り上げました。マチガ沢出会いから撮影終了まで約2時間半でした。この間、一ノ倉沢出会いで撮影を目的にしていた人はお二人で、そのうちのお一人は「お手上げ」という感じであまり写真撮影に興じていないご様子。そのお二人に、明日もまた来ます、と言葉を残して先に帰ることにしました。

二日目
NO-4
初日と同じロープウェイ乗場の、今日は1階駐車場に入りました。ロープウェイ運行前の早朝などは24時間営業のこちらを利用するようです。この事を知っていたならもっと早く此処に来たかったのですが残念でした。
NO-4はマチガ沢手前で撮りました。初日に目につきましたが、先を急いでいたため、明日にしよう!!と通り過ぎていました。時間は8時半で、斜めからの朝日が心地良く当たり、ブナが生き生きとしています。

NO-5
NO-6
NO-5はマチガ沢出会いで9時少し前に撮りました。NO-6は一ノ倉沢出会いに到着後の10時頃に撮りました。画面を良くご覧いただきますと、右上の小さな雪渓から左下の大きな雪渓にかけて雪が流れ落ちている様子が捉えられています。焦点距離160ミリで岸壁と大きな雪渓で構図を考えていた時、何かざわつく音が聞こえてきました。雪崩と気づき、その部分を画面に入れ、咄嗟にシャッターを押した写真がNO-6になります。
状況説明が前後しますが、私が一ノ倉沢出会いに到着する以前に、前日のお二人はなんと日の出の時間に合わせて来ていたようです。谷川岳連峰がこれほどはっきり見ることができるのも珍しいことだが、面白みがなく昨日のように雲が出ていた方がまだ益し、とのこと。確かに、おっしゃるとおりです。
NO-7

NO-8









雪崩も治まってしまい、この様なピーカンの空では撮影も続けられず、昼食用のおにぎりなどを食べ、場合によっては帰ってもいいぐらいのつもりで、トイレの脇に置かれていたベンチでのんびり休憩していました。谷川岳を背にして座っていて空の変化に気付かなかったのですが、30分位過ぎたころ、空の異変に驚きました。慌てて撮影場所を選び三脚をセットしました。NO-7,8がその時の写真です。色々撮った中で選んだ二枚です。どのようにして鱗のようなこの雲が現れてきたのか?? 様子によっては、興味のある写真が撮れたかも?
油断をしてしまいました。

NO-9

ところで、日の出頃からきていたあのお二人は? 雪崩が起きる前に此処を去っています。私も、11時半頃、撮影を終了しました。

最後にNO-9をご覧願います。10時16分に撮った写真ですが、黒ずんだ険しい山と対比して昨日よりも鮮やかな新緑を眺めて下さい。この谷川岳は紅葉シーズンに多くの観光客が訪れていますが、今のこの季節も躍動感が有って私は好きです。

此処までを前編として、アップします。
松之山、松代は次回の後編でお楽しみください。

2018年6月11日月曜日

ゴールデンウイーク 乗鞍高原へ

ゴールデンウイーク中は余り出掛けないのですが、天気が良さそうで、ミズバショウとか何か期待できるものが有りそうに思え、急遽行ってみることにしました。
上高地には時々行っていますが、乗鞍には10年近く遠ざかってしまい本当に久し振りです。
余談ですが、途中「風穴の里」という道の駅に寄りましたが、空き待ちするほどの混雑でした。乗鞍と上高地方面行きの分岐までのトンネルの多い道路も車が連なり、そのほとんどの車が上高地方面へ向かいました。皆さん、上高地に行かれるのでしょう!!

NO-1
一日目、4月30日(月)
乗鞍高原どじょう池近くの駐車場に車を止めました。
うっすらと雲がかかっていましたが、残雪映える乗鞍岳の山並みが鮮明でした。11時撮影のNO-1をご覧ください。
ミズバショウと湧き出る水流をアクセントにして構図を決めました。
NO-2
駐車した車はそのままに、一の瀬牧場を端から端まで、時間にして15~20分、ミズバショウが咲いている池(湿地)を目指して歩き始めました。間もない所で、見事に咲き誇っている一本の桜が目に留まりました。歩くコースから20メートルほど外れ、遮る木や枝のない所に三脚をセットしてNO-2を撮りました。下の端は藪や小枝が煩わしく、カットしました。
丸太が架かっている小川を渡って目的地に入りました。ミズバショウが沢山咲いています。形も大きいです。何十年か前に来た時には自由に歩き回れましたが、今はロープで規制されていました。
NO-3
NO-4









NO-3は1時頃、NO-4は2時頃に撮りました。NO-4をよく見ますと、水面からカエルが顔を出しています。撮影していた時には気が付きませんでした。

二日目、5月1日(火)
天気は良好です。風もありません。早速、どじょう池から逆さ乗鞍岳!!
NO-5
NO-6













山紫水明に見とれ、明鏡止水の境地なっていました。
時間は5時半、深閑とした乗鞍高原に私一人溶け込んでいます。NO-1と同じ場所でも撮りましたが、自分の影が画面に入ってしまい、写真としてはボツです。
この周辺で1時間半ほど気ままにカメラを向け、下の2枚を撮りました。NO-5は差し込む朝日が芽吹いたばかりの葉に濃淡をつけて輝かせ、白樺林に誘われる気分です。
NO-5
NO-6









NO-7
朝食を簡単に済ませ、昨日の所でもう一度ミズバショウを撮ることにしました。途中、昨日撮った桜を今日もやってみましたが、出来えは悪かったです。

ビュウポイントに番号札が有り、牧場側の出入口の方に最後になる17番が掲げられていました。順番通りということではありませんが、一通り回ってみました。灌木に遮られたり、ミズバショウのボリュウーム感が乏しかったり、で思うようにならないなかでどうにかまとまった形に収まったのがNO-7です。
ミズバショウを前景に雪を頂いた乗鞍岳を取り込むことが出来ました。