2013年12月11日水曜日

東北、秋の撮影旅行(後編ーその2)

早速、後編ーその2です。
平泉の世界遺産を見てまわった次の日、11月1日遠野市に来ました。
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先ず向かったのが、テレビに時々登場するカッパ淵で、それは常堅寺というお寺さんが所有する?小さな小川でした。地面に突き刺した無造作な竹竿にキュウリがぶら下がっていて、恐らくカッパを招き寄せているのでしょう。私が来た時間が7時少し過ぎた頃でしたから、カッパさんも今頃は誰もおらんだろうということで、出てきてくれませんでした。竹竿は、この写真の後ろ側です。

待てば顔を出すと云う当てもありませんので、三十分足らずでこの場を去り、懐かしい農村を再現した「遠野ふるさと村」で保存されている南部曲り屋の家を見に行きました。重層な茅葺屋根の曲り屋(直家を含め全7戸ほど)が市の管理で保存されています。各家には名前が付けられ、例えば大工どん、川前別家、大野どん、などです。

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私がとある家の庭に立っていましたら、中から管理人と思しき方が出てこられ、中で休みませんかと声を掛けて下さいました。のんびりもしていられないと思い、そのまま立ち話になりました。
話題は、それ程広くもないこの施設村にトイレが7戸もある話。既に多すぎると思えるのに、今も茅葺屋根のトイレを建設中で、茅葺であるが故に工期は半年ほどかかるそうです。そして、この方の家も最近屋根の補修を行ったのですが、その費用がなんと数千万円とのこと。施設の維持保存には多額の費用がかかるのに、なぜトイレがこれ程必要なのかと役所に掛け合い、見直しの話しを持ちかけても前向きに動いてくれない、と呆れ且つ困ったご様子でした。自分たちの懐が痛むわけでないので、決まったことを実行するだけ。私は、そうは云っても、かかる費用は皆さんの税金で賄われているのですから、一人でも多くの観光客が訪ねて来てくれるアイデアを考えるべきですね、と話しこみました。そのトイレ、広く明るく、近代的な作りで申し分ない物でした。
しばらく話は続きましたが、この様な状況を何らかの方法で世の人達に知って頂き、改善に結びつくようにしたいですね、と云うことで話を終わることにしました。

天気も良いので、のんびり1時間半ちかく見て歩きました。この間に見かけた観光客らしい人は1人だけでした。

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